駅の通路で読書をしてたら声をかけられた。
「どう、最近? 生活保護うけてみませんか?こんなところで寝てるよりなにかしなきゃ。」
あごひげのメガネが親しげに話しかけてきた。
?誰やあんた?
「寮にはいって生活保護をうけたら、しばらく生活は大丈夫だしふとんもあってテレビもあるんだよ。そこで仕事を探しながら今後のことを考えたらいいから。」
名刺をくれた。
F.I.S船橋寮・・・?
「申請のやり方は教えてあげるから宿舎でゆっくりしながらこれからの身のふりかたを考えなさいよ。」
でも、生活保護なんか簡単に受けられないでしょ?
「大丈夫、申請したら簡単に通るから。ただね、1ヶ月は寮で我慢してもらわないといけないんだ。ちょっと外には出られない。1ヶ月経ったら自由だから。ふとんもテレビもあるし、3食ついてる。1ヶ月3万円になるんだよ。」
なるほど親切で怪しいおじさんだな。
ありがとう、考えておきますよ。
「いやいや、今決めたらどうですか?あんたのためなんだから!絶対いいよ。」
すばらしい、世の中には親切な人もいるもんだ。捨てたもんじゃないぞ。
ええ、少し検討します、明日もここに座ってるし。
「そうか、じゃあね、あしたね。」
ホームレスに生活保護を受けさせて閉じ込めて生活保護費を持って行ってしまう商売があるとテレビや新聞で見たけど船橋にも出没するんだな。
今夜はリアルな体験させてもらったよ。
先週はとなりに座っていたおとなしそうな兄ちゃんが、作業服姿の土建屋のおじさんに連れて行かれたし。
「仕事、探してるの?働く気、あるんだろ?土木の仕事、したことある?ないのか。体は大丈夫?そこに車を待たせているから一緒に行こうか。」
生活保護を受けたい人があったら紹介してあげようね。
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