2009年9月19日土曜日

東京入国管理局

ベトナムの友人、エンさんから電話があった。
「パパ、KさんやZさんが連れて行かれた。アパートに誰もいなくなった、さみしい。」

留学生たちのアパートに警察と入管が手入れをしたらしい。
知り合いのベトナム人の二部屋に警察が踏み込んだ。14人。「動かないで!座ったまま!」

オーバーステイの4人が捕まった。
エンさんとフンさんは正規の留学生だからビザがある。
4人は学校を出てからも日本に残って仕事をしていたらしい。
ワシも知らなかった。

捕まった4人のうち3人は品川の東京入国管理局に、もう1人のTさんは事情があり警察に留置された。
Kはエンさんのいとこでフンさんの恋人。
Zさんは友達。


面会ができるというので東京入管に車で行った。
駐車場が狭くて行列、はいるのに1時間半かかる。警備員のおじさんが「今度来るときは電車にしなさい。」と言う。

面会の手続きをして7階の面会室へ。
面会時間は10分。
ガラス越しの面会。
3人同時に面会できた。苦笑いを浮かべながらはいって来たが、元気そうでなにより。
面会室の白い壁にはそれぞれの外国語で落書きが・・・。
この狭い部屋には人生の泣き笑いのドラマが充満しているのだろう。
別れ際に、Zさんがエンにキスをせがむ。
ガラス越しの接吻。

日本に来る留学生は大変だ。
300万円かけて留学し働きながら苦学生をする。
バイトはすぐ見つかるなどと言われてその気になるが、たどたどしい日本語では働けるところは限られる。
もちろんいかがわしい所や長時間労働はダメ。
昼間勉強して夜中に働く。
仕事があっても生活は苦しい。狭いアパートで共同生活する。
ビザが切れても、日本で稼がないと帰国できないという思いがあるのでオーバーステイなんかで捕まるわけにはいかんのだ。
留学生や労働者をうまく受け入れる制度を作らないと日本人も外国人も行き詰ってしまうだろう。
誰もが納得するシステム?
わからない。



東京入管の食堂で偶然出合ったフェンさんたちととココナツカレーを食べた


Kさん、Zさんはエンさんが帰国費用を用立てたので3日前に強制退去になった。
しばらく日本には来れないのでほとぼりがさめてからポーランドに行くつもりだと言う。
外国のあっちこっちに知り合いがいる。
ベトナムにはまともな働き口がないのだろうか?
日本で勉強しているエンさんやフンさんはこれからどうするのだろうか?
日本の留学生たちに明るい未来が待っていることを祈るしかない。

東京入国管理局前で記念撮影

フェンさんとビーホンさんはベトナム一時帰国のため手続きに来ていた。
明日、ハノイに帰ると言う。
会えて嬉しい。

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